トレーニングに大事なストレッチ
ストレッチといえばトレーニング(運動)をするうえで必須であると言われていますが、トレーニング前後でするべきストレッチは異なります。
トレーニング前後どちらもストレッチは必要ですが、その使い分けを紹介します。
トレーニング前の動的ストレッチが効果的
トレーニング前には動的ストレッチを行うことが効果的です。
動的ストレッチとは英語でダイナミックス・ストレッチと呼ばれる種類のストレッチで、その名称から察することができるように、力強い・動的なストレッチという意味になります。
体全体、頭・指先からつま先に至るまで全身を動かしながら行うトレーニングを示す言葉・ストレッチの種類です。
トレーニング前に動的ストレッチをすることが効果的である理由は交感神経を刺激することができる点にあります。
交感神経は自律神経の1つです。
交感神経が刺激されることで体が動きやすくなります。
自律神経には交感神経の他に副交感神経がありますが、副交感神経を刺激すると動きが緩慢になる・眠くなるといった変化が発生するのです。
つまり、トレーニング前には動的ストレッチを行うほうが合理的であるとわかります。
動的ストレッチにも種類がいくつかあります、そのため動的ストレッチを行いたい部位に合わせてストレッチ・メニューを選択することが大切です。大まかに分けると、
上半身肩甲骨回り、下半身・股関節、全身(体幹をイメージするとわかりやすい)、これら3種類に動的ストレッチを分類することができます。
動的ストレッチをトレーニング前に導入することも効果的ですが、もうひとつの方法として提案できるのは、実際のトレーニングで行う動きをゆっくり行うことです。
いきなり激しい運動を行うことは怪我にもつながりますから、まずは体を慣らして筋肉を伸ばす・体温を上げるなどして、運動に適した状態に体を持っていきます。
動的ストレッチとゆっくりした動きでトレーニングを始めること、この考えはトレーニング全般(筋トレも含む)に活かすことができるので取り入れてください。
トレーニング後には静的ストレッチが良い
トレーニング前とは反対に、トレーニング後には静的ストレッチを行うことが効果的です。
静的ストレッチは英語でスタティック・ストレッチと呼ばれています。
静かに行うストレッチと読み取れますが、この場合の静かとは動的ストレッチと比べて動かないという意味で理解しておくとわかりやすいです。
床に座っておこなう前屈や開脚などが性的ストレッチとなります。
静的ストレッチをすることで得られる効果は副交感神経を刺激することです。
副交感神経が刺激することで筋肉疲労を減らすことができます。
静的ストレッチの場合、筋肉を伸ばす方向が限られて、筋肉を伸ばした状態を維持するため、多方向に筋肉が動く動的ストレッチとは全く別物のストレッチです。
トレーニングで体を鍛えることは当然大切ですが、鍛えた後は次のトレーニングに向けて体を回復させることが重要なため、静的ストレッチは必要不可欠なストレッチと言えます。
静的ストレッチの分類は動的ストレッチと似たように行うことが可能です。上半身の静的ストレッチ、そして下半身の静的ストレッチ、このように分類することができます。
トレーニング後にはトレーニングメニューで鍛えた部位に効果のある静的ストレッチを行うようにしましょう。
まとめ
トレーニング前とトレーニング後、どちらもストレッチは必要ですが、動的ストレッチと静的ストレッチを使い分けて行うことが大切です。
トレーニング前には動的ストレッチでパフォーマンス向上や怪我防止、トレーニング後には静的ストレッチを行って疲労回復を諮るようにしましょう。